骨董的生き方 
佐和みずえ B2-893 きらくに骨董 筑摩書房 1998年 C:B ¥400
いい本ですよ、古い物に向きあっていると野心や欲望やらであくせくしたかっての自分が「おかしくもあり、哀しくも思えてくる・・・どんなに長生きしても百年の命。小さな豆皿ひとつにもおよばない」(129-130ページ)。人の評価(この先高くなるとか稀少なものだとか)ではなく自分の楽しみ最優先の<いいもの>帖。
森茉莉 谷崎松子ほか B2-905 遺品逸品 偉人たちのとっておきの話 知恵の森文庫 2006年 C:B 定価880円 ¥500
例えば宮城道雄の「撫でて見る」(宮城喜代子 姪)ではひょうたんの写真がごろんとあって「八歳で光を失った」宮城は物を手の感覚で探る、お気に入りのひょうたんも撫でていた・・・偉人たちの近親者が愛着があったモノと人にまつわる「とっておきの話」を語る。寛美 谷崎 百閒 円地文子 津田梅子 水谷八重子ほか。
「鑑定」特別取材班 B2-988 わが家の家宝 鑑定入門 主婦と生活社 平成7年 C:B ¥500
副題は「何が逸品か─自分で見分けるチェックポイント」、あらゆるジャンルを網羅した逸品のベスト・オブ・ベストとその見方。
長谷川義太郎 B2-42 がらくた雑貨店は夢宇宙 就職しないで生きるには8 昌文社 1983年 C:B 帯 ¥600
著者の雑貨との関わりの始まりは生まれた息子に「金太郎の腹掛け」をさせてみたくて探し回ったことからのようだ。発見の喜びをバネに文化や思想やブランドが発信する生活提案ではなく見知らぬ「物」、陽の当たらないガラクタから築きあげる発想をカタチにしていく。イキイキと綴られていて面白いこと。
岸部四郎 B2-43 岸部のアルバム 「物」と四郎の半世紀 夏目書房 1996年 C:B カバー少しシミ ¥900
江戸時代へ、明治へと文人たちから始まる旧いものへのあこがれ。骨董のウンチクも傾けながら、神保町の古書店めぐりから「漱石山房」をアパートの一室に設ける情景など、読んでいると思わず笑みがこぼれる。「奇婦人」森茉莉の人物スケッチには驚きと同時にヤッパリの感。それにしても上手いタイトルをつけました。
太陽B2-87 特集 家宝者大集合 コレクター 平凡社 1998年8月号 C:A ¥700
古美術品から駄菓子、マッチ、おもちゃ、標識など「モノに憑かれた人生」の不思議さ。
松岡寿夫B2-561 藍のそば猪口700選 小学館 2003年 C:B ¥700

 昭和36年1月1日の朝日新聞に「女優四代 新春ばなし」という座談会があります。
出席者は山田五十鈴(四十代) 高峰秀子(三十代) 団令子(二十代) 桑野みゆき(十代) 司会 高橋圭三。「四つの世代の代表的女優に集まってもらって開いた座談会“新春のおしゃべり”」 新聞1ページの9段のスペースで繰り広げられたこの座談会、のびのびとしてユーモアたっぷりでイキが良くて・・・とりわけ高峰、山田の受け答えは絶妙。図書館で(縮刷版が利用できるはず)ぜひご覧下さい。
例えば戦後、撮影所にそれまでとは違う風が吹き始めてきた頃の俳優を見続けてきた高峰が云う「・・・気持のフーチャカピーな人は、やっぱりダメ。結局、良識のある人しか残れませんね。」 そしてヌーベル・バーグが当たると他社もそのマネをすると話した山田五十鈴を受けて「いまは恥も外聞もなくなったのよ。“お姐ちゃんシリーズ”が当たると、すぐにどこかで“おにいちゃんシリーズ”が飛び出すし・・・・・・。ねえ、今度は私たちで“おばあちゃんシリーズ”でもやりましょうか。そのときは私にいちばん若いおばあちゃんの役をやらせてね(笑い)。」
桑野みゆきの「私は『青春残酷物語』に出ただけで、ヌーベル・バーグといえば私みたいになっちゃったんです。」を受けての高峰のことばは鋭い、「だから、自分の奥の手を考えておくこと。そういう映画がだんだんあきられてきたとき、私がやりたいのはほんとはこれよ、といって奥の手をだしてやるのよ。」
山田五十鈴「私がいままで生き残ってきたのは、じょうず(上手)だったからではなく、じょうぶ(丈夫)だったからですよ。」 高峰「『ず』と『ぶ』の違い(笑い)。」
桑野「私にはおかあさんのファンの方がいて、いろいろ注意してくださったり・・・。」 高峰「ははあ、家伝のファンだな(笑い)。」
どうしてこういう適確なことばがポンポン返球できるのか不思議ですがおそらく座談は盛り上がったことでしょう最後に山田と高峰がしめくくる。
撮影所の現場について ─ 山田「役者とちがって、全然画面に出ない現場の人が、いっしょうけんめいやっているのには胸を打たれますね。全部ご主人にしたくなる(笑い)。」 高峰「お若いなあ(笑い)、私は老境にはいっちゃった。」 山田「入れかわってよ。あなたが四十代で、私が三十代(笑い)。」
映画論でも芸談でもなくどちらかといえば世間話に近い話なのに緩めて締めてアイロニーが効いてことば(あるいは体験)が笑いのなかできちんと伝わっているな、と感心するばかり。

★昭和時代探訪古書店★

最新情報
古書藍書房TOP
A 昭和の時代と日本映画
日本映画の黄金時代
昭和という時代 
奇人・変人・天才

B こんな人たちがいた
とてもかなわない人たち
高峰秀子の本
対談の時間
イラスト・写真がいっぱい

C 文庫三昧
文庫の読み方
こんな文庫がいた

ご注文の流れ
リンク集
高峰秀子交遊録
山本嘉次郎は単独のコーナーとして掲げますがここにあげたのはほんの一端。活動屋、マスコミ、著名人からその交遊を追うだけでも幅の広さには圧倒される。仕事仲間や交遊録を追っていくと暮らしや「食」「骨董」の世界にまで広がっていきます。佐藤寛子著の最後の方で高峰秀子の名がチラッとでてきますが「栄作の妻」への思慕は「いっぴきの虫」(杉村春子の章)にあります。 
シナリオ作家協会 B2-18 シナリオ67年1月 食って食って食いまくれ 1967年1月 C:C 
¥300
河崎義祐 B2-21 映画の創造 講談社現代新書 昭和59年 C:B ¥500
照明の石井長四郎登場。
河崎義祐 B2-411 映画、出前します 毎日新聞社 2003年 C:A 献呈署名入 ¥800  
新藤兼人 B2-22 仕事師列伝 岩波同時代ライブラリー 1991年 C:A ¥500
「床山の重ちゃん登場」
山本若菜 B2-28 松竹大船撮影所前大船食堂 中央公論 昭和61年 C:B ¥800
スザンネ・シェアマン B2-114 成瀬巳喜男 日常のきらめき キネマ旬報社 1997年 C:A 帯  ¥1,700
索引、年代別に掲げられた詳細な関連文献リストまで付いている。成瀬に魅了された著者が探訪の歩をすすめようとしたとき成瀬についてのまとまった単行本すらなかったとは・・・。 
漫画読本10月号B2-91 特集 安かろう うまかろう 食べ歩る記100人 文藝春秋新社 昭和38年10月 C:B ヤケ 一部線引き ¥600
好きな店とおすすめの料理を100人が答える。
藤倉修一  B2-168R マイク交友録 普通社 昭和38年 C:B 帯 ¥1,700
優れた昭和人物帖、写真が多くて口絵の「高峰さんと私」はじめ貴重なものが多いのでは・・・。
石井ふく子 B2-12 想い出かくれんぼ 集英社 1993年 C:B ¥1,000
テレビ初出演「浮かれ猫」は杉村春子との共演。そのスナップが掲載されていますがテレビの高峰秀子というのも見たいものです。その後、テレビの日曜劇場に結構出演されています。石井ふく子「お蔭さまで」の巻末に膨大なリストがあります。石井ふく子が新東宝でデビューしたときの主演のひとりが高峰だったと書いている。石井ふく子著は「昭和という時代」に2点掲載しています。
幸田文 B2-27 包む 講談社文芸文庫 1994年 C:B ¥500
芸術新潮編集部編 B2-45 司馬遼太郎が愛した「風景」 新潮社 2001年 C:B 少ヤケ 
¥500
佐藤寛子B2-19 佐藤寛子の宰相夫人秘録 朝日新聞社 単行本 昭和49年 C:C ¥400
文庫本は「文庫の読み方」に掲載しています。
池部良 B2-255R オレとボク 小山書店 昭和33年 C:C カバー痛み 署名入 
¥1,700
池部良B2-59R 山脈をわたる風 小学館 1993年 C:B ¥700
回想の日本映画人物列伝がメイン。「年下の先輩」高峰秀子の章はおすすめ。「温かくて、ひんやりして、離れていて近くにいて。素直で複雑で・・・」とあります。佐田啓二、倉本聰、鶴田浩二など読み応えがあります。
池部良  B2-993 そして夢にはじまった<全4巻> 毎日新聞社 1994・5・6年 C:B 帯 ¥2,300(4冊揃) 
日本映画黄金時代の奇人変人怪人天才たちとの出会いは夢のような時代でもあった、そしてまだ夢は終わらない。重くならず湿気がなくてカラッとスマート、懐かしき人と時代の証言。 
志村三代子 弓桁あや編 ■ B2-707R 映画俳優池部良 ワイズ出版 2007年 C:A 帯 
¥2,000
キネマ旬報臨時増刊号B2-68 名作シナリオ集 キネマ旬報 1957年 C:B 背イタミ 
¥900
木村伊兵衛撮影の表紙を優先して「シナリオ」コーナーではなくこちらに掲載しました。収録シナリオは「黄色いからす」「満員電車」「山と川のある町」「暴れん坊街道」「赤い太陽」「雲の墓標」「幸福への招待」、1957(昭和32)年発行です。
キネマ旬報別冊  B2-995 日本映画シナリオ古典全集第4巻 キネマ旬報社 昭和41年 C:B 
¥1,000
 
「綴方教室」(昭和13年 東宝 山本嘉次郎)のシナリオ掲載(他に人情紙風船 泣虫小僧 阿部一族 限りなき前進 あゝ故郷など)。母親役の清川虹子が「21か2の頃」だったと書いている(「老ける苦労」)のには驚いた、とてもそうは見えない。ビデオで見直してからシナリオを読んだら結構シナリオと違う箇所が多い、「わたしの渡世日記」で記されている「冬の朝」の台詞はシナリオにはない、画面はそのままではないけれど高峰も朝もキラキラ輝いていて秀逸。「いつも冬の朝になるとこの匂いがするんだよ、ほらネ」
キネマ旬報 B2-577 シナリオ 流れる キネマ旬報社 1956年12月上旬号 C:B ¥700 
特集は「溝口健二氏を偲んで」 少年時代(川口松太郎) 練達のひと(依田義賢) 「西鶴一代女」の感銘(田中絹代) 「浪速悲歌」の思出(山田五十鈴) 「お遊さま」のセット(水谷浩)ほか。
鳩よ!B2-113 特集 日本文学の巨人 谷崎潤一郎 マガジンハウス 1992年5月号 C:B ¥700
高峰秀子ビブリオグラフィ 
最初の著書「巴里ひとりある記」から「人間住所録」までの著書目録です。

      日本映画黄金時代の女優たち
平凡 ■ B4-979 座談会 スクリーンに生きるよろこび 平凡出版昭和30年10月号 C:B 少し痛み有 付録欠 ¥1,600
「座談会スクリーンに生きるよろこび」は田中絹代 高峰秀子 左幸子 佐田啓二 伊藤雄之助 小林桂樹 笠智衆という堂々たる顔ぶれ。グラビア頁「トモ子とゆけば」は市川雷蔵と松島トモ子が銀座八丁を散策、江利チエミと東富士の対談ページもあります。表紙は若尾文子。
平凡 ■ B4-980 ヴェニスの京マチ子 平凡出版昭和30年11月号 C:B 付録欠 
¥1,700
「私のアルバム」は香川京子特集の1。座談会「乾杯!ジャンケン娘」はひばり、チエミ、いずみの三人娘。表紙は岸恵子。
川本三郎 B2-104R 君美わしく 戦後日本映画女優讃 文藝春秋 平成8年  C:B 
¥1,300  
この本の女優インタビューのきっかけは高峰とのサライでの対談から。カバーの写真は成瀬の「流れる」。
川本三郎  B2-107R 君美わしく 戦後日本映画女優讃 文春文庫 2000年 C:B 帯 
¥700

1950年代の日本映画黄金時代の女優たちは今日のタレントの比ではない、憧れの投影は深い。 
ノーサイド B2-77R 総特集 戦後が似合う映画女優 文藝春秋 1994年10月号 C:B 
¥1,400
大スター、脇役、可憐、溌剌と戦後の女優総特集。香川京子と市川崑のインタビューまで付いて今から思うとよくもまあ創ったもんだ、ノーサイドの日本映画特集は凄い。
平凡スタアグラフ B2-905 若尾文子集 平凡出版 昭和29年 C:B 附録欠 ¥2,500
四方田犬彦・斎藤綾子編著 B1-907 映画女優若尾文子 みすず書房 2003年 C:A 帯 
¥2,800
秋山庄太郎 B2-16R 麗しの銀幕スタア 小学館 2000年 C:B 帯 薄ヤケ ¥1,200
若き日の「近代映画」時代がその後の活動の素地をつくったという。高峰秀子にほめられた写真はたった2枚と書いています。写真に添えられた人物談もさることながら映画への感度もさすが、的確で長年の蓄積が効いているのでは。
スタイル ■ B2-772 スタア訪問特集 スタイル社 昭和25年6月号 C:B 細綴じ穴有 
¥1,400

自宅や撮影所、楽屋を訪ねて時の話題を語り合うスタア訪問特集は高峰秀子─石黒敬七 高峰三枝子─藤倉修一 三船敏郎─芝木好子 笠置シズ子─近藤日出造 久慈あさみ─川間十四 杉浦春子─藤浦洸 水戸光子─内海突破ほか。グラビアは月岡夢路 高杉早苗。
スタイル ■ B2-907 山田五十鈴お洒落訪問(グラビア モノクロ) スタイル社 昭和21年8月号 C:B ¥1,000
「失恋の思い出集」石黒敬七 榎本健一 宇野千代、希望訪問記 ディック・ミネ、「どうしたら歌が巧く歌へるか」古川緑波、中原淳一訪問、日劇楽屋訪問。B5判本文58ページ。
秋山庄太郎B2-400 秋山庄太郎写真展 往時茫々 秋山庄太郎写真展実行委員会 1991年 C:B 署名落款入 ¥1,700
横浜市と実行委員会との共催により50年にわたる作品群、学生時代の「翳」、「芸術家群像」「昭和の美女」「四季」などを掲載。高峰秀子「秋さんの清潔な眼」も収録されています。サイズは250mm正方。
山本富士子 B2-750 いのち燃やして 小学館スクウェア 2002年 C:B 微ヤケ 
¥1,600
 
秋山庄太郎B2-319 洋酒マメ天国(第26巻) 美女とり物語 サントリー 昭和42年 C:B 
¥1,200

女優の写真と半生をつづった天地95mm左右70mm、110ページの豆本。手のひらサイズに収められた女優たちのポートレート集。
高橋とよ B2-856 沸る 東峰出版 昭和37年 C:B 函入 ¥1,800
小津映画でひょっこり顔をだすあのヒトですね。しかし凄いタイトル、「たぎ」るとルビがふってあります。巻末に「私は、生涯情熱で燃え沸って、自分の選んだ道に生きぬきたい」とあり、序で獅子文六が「人間が面白い」と記す。
文藝春秋編 B2-73R キネマの美女 二十世紀ノスタルジア 文藝春秋 1999年 C:B 帯 
¥2,900
ノーサイドの「戦後が似合う女優」と「キネマの美女」の合本改訂編集版。インタビュー香川京子 インタビュー大庭秀雄・森川まさみ 夏川静江  座談会 池部良 久世光彦 中野翠。名花296人が繰り広げる絢爛たる回顧上映。帯のスチールは桂木洋子(左)若山セツ子(右)、成瀬監督の「薔薇合戦」(S25)から。  
原節子 ■ B2-203R 写真集原節子 マガジンハウス 1992年 C:B 帯 帯にシワ 
¥800
清水晶B2-72R 銀幕の顔 日本映画史を彩る100人 社会保険研究所 1991年 C:B 
¥1,500  
スタアB2-127R 早田雄二の世界より スタア 文藝春秋12月臨時増刊号 C:B ¥1,600
半世紀にわたって撮り続けた早田雄二のスタア・フォト・ライブラリィ。座談会スタア 高峰秀子 三船敏郎 早田雄二。 
映画ファン B2-881 特集 ニューフエイス30人集 映画世界社  昭和27年11月号 C:B 背剥がれ ¥2,500
スタア診断 香川京子さんの魅力を探ぐる 対談 成瀬巳喜男・香川京子 デヴューするまでの私 原節子 特集問答 サトウハチロー・沢村晶子 森繁久弥を激励する 双葉十三郎 黒沢明監督の演出拝見(生きる)など、どの特集・企画も内容が濃い。表紙は乙羽信子。 
近代映画 B2-937 高峰秀子・若原雅夫対談 近代映画社 昭和23年5月号 C:B ¥1,000
「酔いどれ天使」の試写の様子を見開きで紹介している。
乙羽信子 B2-263R どろんこ半生記 朝日新聞社 昭和56年 C:B 帯 ¥600
初出は昭和55年3月~11月まで「週刊朝日」の連載、「これまでに何人かの『聞き書き』をしたが、乙羽さんのように『きれいごとにしたくない』といった人は初めてだった」と江森陽弘が記している(「聞き書きを終えて」)。 
映画ファンB2-587 映画ファン 1949年9月号 映画世界社 C:B ¥1,300 
水の江瀧子の歩いた道(中田龍雄) 谷崎潤一郎を訪ねて(京マチ子) 私の自叙伝(飯田蝶子)。表紙は高峰秀子。
高峰三枝子B2-126R 人生は花いろ女いろ わたしの銀幕女優50年 主婦と生活社 昭和61年 C:B 帯 ¥700
昭和11年から始まる銀幕人生。
司葉子B2-60 花やさしく 女優・母・代議士の妻として 講談社 1992年 C:B 帯 
¥1,000 
少女時代・女優・結婚・正念場と続く回想記。もちろん女優時代が興味深いのですが「代議士の妻」としてののっぴきならない日々を読むと日本映画の黄金時代を支えた方々の器の大きさといいますか格の違いというのか、目を見張ります。一本シンが通っていてハンパじゃないという感じ。
映画ファンB2-681 映画ファン 昭和22年2月号 映画世界社 C:B ¥1,200 
芸能一家マキノ一族 東宝脱退組の表情 森川信百面相 表紙は上原謙。
映画ファン B2-915 映画ファン 日本映画総決算 映画世界社 昭和22年4月号 C:B 
¥700  

第一回映画ファン世論調査(ファン投票)がグラビアで発表されている上原謙 長谷川一夫 原節子 高峰三枝子(表紙も)・・・
婦人公論臨時増刊B2-360 花薫る人生読本 中央公論社 昭和28年 C:B 背少剥がれ
¥800
「女優 昨日今日明日」飯田蝶子・木暮実千代・岡田茉莉子の座談会、「ハリウッドに輝く星座と遊星」(小森和子)、グラビアに杉村春子 山田五十鈴 田中絹代 淡島千景 高峰秀子ら。余談ですが145ページに「巴里ひとりある記」(高峰秀子)の写真入広告があります、「再販も売切れです。三版三月下旬発売」と。
婦人画報 B2-933 創刊100周年記念特大号 女優と美容100年伝説 最後の日本人 山田太一 アシェット婦人画報社 2005年 C:A ¥800
美の系譜100年“銀幕女優”鼎談 野村真一 中野翠 村澤博人 五人の女優が語る、“美しい生き方”若尾文子 加賀まりこ 松坂慶子 桃井かおり 高島礼子 最後の日本人 山田太一(斎藤明美)
サライ  B2-258R 木下恵介を旅する 小学館 1999年7/1号 C:B ¥500
特集 名作に描かれた「日本」懐郷 ロケの達人 木下恵介を旅する インタビューは市川崑、この時83歳 俳優さんでもっとも印象に残る人はの問いに「やっぱりデコちゃん、高峰秀子さんかな。僕は助監督時代にチーフで彼女について、こんなに勘のいい人がいるのかとビックリした」。
高峰秀子食卓帖
高峰秀子 ■ B2-6R 台所のオーケストラ 潮出版社 昭和57年 C:B ¥500
文庫がありますが単行本はカバーがなくてちょっと厚めの表紙の角背本で軽い、実用的に作られているからおすすめ。
単身赴任のお父さん方にも重宝されたという一冊。作り方だけではなく「この間、写真家の秋山庄太郎サンに会ったら、『デコちゃん、オレ、鱈の刺身喰ったぞ』っていうから『不味かったろ』って言ったら、『美味かった』・・・(鱈の章)という調子で短いエッセイが付けられて愉しい。センスのいい本(挿画・装丁 安野光雅)。
うえの ■ A2-992 嘉次郎対談 食いしん坊よもやま話 高峰秀子 上野のれん会 昭和46年11月号 C:B ¥600
山本嘉次郎と高峰の対談、「下町の女」がテーマだったらしいけれど食べものの話ばかり。この師弟はとても普通なところがいい。
婦人公論 B2-370 イタリアン・サラダ 中央公論社  昭和33(1958)年2月号 C:B ヤケ ¥600 
グラビア「アベックたべあるき」に「サラダはいかが」(高峰秀子)があり、わが家のサラダ製作について書いています。特集は「体験的人生案内」轟夕起子、藤原あき、三益愛子、秋元松代、森田たま他。  
CONNECTION
池部良 B2-913 池部良の男の手料理 中央公論社 1986年 C:B 献呈署名入 ¥2,500
洒落っ気があって大森(東京)の幼少時代から陸軍、映画の時代まで話題が豊富で洋画家で「江戸っ子のおやじ」のエスプリまで効いてサラッと軽く、並みの腕前ではこうはいかない、本文の挿画も著者というから脱帽するしかありません。 
日本テレビ編  B2-966 ごちそうさま78年版 日本テレビ放送網 昭和53年 C:C カバー痛み ¥1,200 
高島忠夫と寿美夫妻の「ごちそうさま」シリーズ、メインの「スターの自慢料理」が今から見ると豪華な顔ぶれで圧巻、三ツ矢歌子 ちあきなおみ 津島恵子 吉永小百合 岸恵子 大原麗子 草笛光子 倍賞千恵子 山田五十鈴 高峰秀子(湯豆腐 味噌たまご 昆布たまごを製作してます)・・・料理の写真がデッカイけれどスターたちの料理中の写真が掲載されていることが何よりのメリット。
ご注文フォーム
藍書房
古書
 山本嘉次郎の小世界
山本嘉次郎 B2-71R カツドウヤ水路 筑摩書房 昭和40年 C:B ¥1,800
本の味というかセンスというかいい感じです。「向島撮影所」から「東宝大争議」まで日本映画史の奔流などという大それたものではなく「日本映画に生きた人々を望見してみたい」とその意図を「序」に書いています。「文体を軽く」して水面に漂う木の葉のようにあちらこちらに寄り道をしながら・・・。山本にとっては映画人という呼び名ではなくあくまで「カツドウヤ」でなければならない。
  
山本嘉次郎 ■ B2-303R カツドウヤ自他伝 昭文社出版部 昭和47年 C:B カバー背端欠け 函欠 ¥1,700
カツドウヤ紳士録 カツドウヤという名の人類 カツドウヤ水路 を集成した嘉次郎コレクション。巻末に原著には付されていなかった索引があってこれが重宝します。
カツドウヤ自他伝序説 カツドウヤ紳士録 カツドウヤという名の人類 カツドウヤ水路を1冊に集成した決定版、巻末に(原本にはなかった)索引が付いていてこれが山本嘉次郎探訪の手引きになる。
映画ファン B2-460 けらげら珍談 ロッパ エノケン 山本嘉次郎 映画世界社 昭和22年10月号 C:B ¥1,700
人の鼎談はまず食べ物の話題からスタート。他に「映画雑感」(志賀直哉) 「映画俳優と演技」(小澤栄太郎×杉村春子) 上原謙・轟夕起子対談  随筆「なんでもないこと」(市川崑)。
山本嘉次郎 ■ B3-33R 日本三大洋食考 昭文社出版部 昭和48年 C:B ¥2,500
山本嘉次郎  B2-327R 洋食考 食べものダンディ学 すまいの研究社 昭和45年 C:B 蔵書印有 ¥1,700
雑誌「酒」に連載されたものをまとめたもの。著者の文章は省略が効いている印象を受けましたがどうでしょうか。
山本嘉次郎 B2-450 たべあるき京都観光地図 改訂新版 昭文社 昭和49年 C:B 
¥2,500
山本嘉次郎編 ■ B2-286R のれん はとバス興業 昭和46年 C:B ¥1,000
東京の老補を紹介した新書判、うぶげや 木村屋総本店 にんべん 梅花亭 言問だんご・・・
CONNECTION
山本鉱太郎 永井保 B2-328 東京みてあるき地図 昭文社 C:B ¥1,000  
刊行年度不明ですが 昭和50年代の実用地図なのに今の目で読むと朝日新聞社や日劇が有楽町駅前にあったころの思い出地図に。
池田弥三郎 B2-817 東京横浜安心して飲める酒の店 有紀書房 昭和40年 C:B ¥700
永井保 B2-810 銀座ばやし オリオン出版社 昭和44年 C:B ¥1,500
銀座を歩きはじめて40年になるという著者の銀座をめぐる随筆とスケッチ。初出は「銀座百点」  
CONNECTION  暮らしの宝物
中島誠之助B2-51 鑑定の鉄人 Part1 二見書房 1995年 C:B ¥400
中島誠之助B2-52 焼物の目利き Part1 二見書房 1998年 C:B ¥400
中島誠之助B2-53 いい仕事してます 淡交社 平成8年 C:B 帯 ¥500
中島誠之助 ■ B3-767R 誠之助の『グルメ鑑定帳』 日本経済新聞社 2000年 C:B カバー色落ち ¥700
高峰秀子を媒介にしてこの著者が山本嘉次郎の系譜を追っている、そんな印象が強い。あなどれない一冊。
中島誠之助 B2-939 体験的骨董用語録 里文出版 昭和57年 C:B 帯 ¥1,600
帯に高峰秀子の「至らぬ姉上は大いに感服・・・でかした!」と絶賛していますが確かにこの本は骨董用語の解説に止まらず日本文化へのユニークな切り込みを感じさせる、アクタガワ(芥川)の項で「古美術に興味をお持ちの向きには、伊勢物語を通読することをおすゝめする」と記し「時代」の項で「その味わいによって人間の心理を妖しく引きずり込む魔性がある」とある、名著。
片山龍二B2-75 アイディア紳士 講談社 昭和38年 C:B ¥1,500
「ひまわり」「それいゆ」を創刊したりラジオで活躍したり不思議な魅力。
片山龍二B2-71R ぼくの話盗んでみませんか KKベストセラーズ 昭和53年 C:B 小口シミ ¥700  
團伊玖磨B2-69 團さんの談話室 もっと自由でなくちゃ 集英社 昭和49年 C:B 帯 
¥1,000
雑誌non・noに1973年に連載されたものの加筆再編集版。若い方は「スケールの大きな自由を!」謳いあげてほしい、という願いを込めたもの。高峰の対談集「いっぴきの虫」の延長線上に浮かびあがってきた1冊。
團伊玖磨 ■ B4-993 音楽の小径 読売新聞社 昭和53年 C:B 帯 署名入 ¥1,500
團伊玖磨  B2-932 又々パイプのけむり 朝日文庫 昭和52年 C:B ¥300
「日本橋横山町」に高峰秀子登場、高峰の骨董の店を訪ねると「買っちゃ駄目よ」だって、物が売れると店が成り立たなくなるからと。  
團伊玖磨B2-69 対談集 團伊玖磨 宴のおもいで 講談社 昭和58年 C:B 帯 ¥1,600
松山善三 堀口大学 飯田深雪 佐久間良子・大空眞弓ほか。
團伊玖磨 企画B2-451 音楽の旅はるか1,2 音楽之友社 昭和58年 C:B 各¥600
いいことばがあります、「誰しも美しく生きたいと思う。誰しも美しい旅をしたいと思い、美しい音楽の時を持ちたいと思う。そう思うようになった時、音楽と旅と人生は、同じ弧を描くものとして時間を、空間を飛翔して行く。」(はしがき) 1は淡島千景(中国) 堀内美紀(西ドイツ) 三林京子(中国) 十朱幸代(メキシコ)ほか、2は吉永小百合(トルコ ルーマニア) 斎藤昌子(アメリカ) 伊藤京子(パキスタン)ほか。  
高峰秀子の本
「とてもかなわない」 特別編
伊奈もとB2-65 髪と女優 日本週報社 昭和36年 C:B 痛み(1頁破れ修復跡あり) 
¥2,400

トーキー時代から始まる日本映画女優史、その大本には「二大系統がある・・・大づかみに分けて松竹畑と日活畑」(第1章)があり著者は日活系だとある。「佐々木小次郎」(東宝)出演の高峰を結った「沖縄まげ」の写真があります。中尾さかえは愛弟子のひとりだという。読むほどに知られざる映画史の断面を知ることができる、何しろ山田五十鈴デビューの頃からなんですから。
河出新書写真篇 B2-100 新劇50年 昭和31年 C:B ¥750
黎明期、新劇づくり、暗い谷間、復活、現代劇づくり、年譜。新書判。
撮影 清水博純 B2-883 女優伝説 杉村春子 太地喜和子 一草舎出版 2007年 C:A 帯 ¥1,200
刊行された2007年は没後10年(杉村春子) 没後5年(太地喜和子) 榎本孝明 加藤武 川辺久造 高橋礼 八木昌子の寄せ書き、年譜を加えた舞台写真集。A5判140ページ。
新藤兼人 B2-767 愛妻記 岩波書店 C:B 背ヤケ 帯 ¥400
年老いた妻を年老いた夫がどのように見送ったか、女優乙羽信子に寄添い寄添われの回想記、この本に一ヶ所だけ「高峰秀子」がでてきます、乙羽信子の「中国旅行の日記」。なお乙羽と同年齢の高峰が綴った「眉間の縦じわ」(「にんげん蚤の市」文春文庫)には高峰の拍手の音が鳴り響く。
岸恵子 B2-97 巴里の空はあかね雲 新潮社 1983年 C:B 帯 ¥400
日本映画の黄金時代の女優の底力をまざまざと見せつけるこのシャープな感性。例えば「ロミー・シュナイダーの死」。
岸恵子 B4-951 パリのおばあさんの物語 千倉書房 2008年 C:A 帯 定価1,680円 ¥700
本文は40ページほどですからすぐ読めます、すぐ読めますが不思議な余韻が伝わってきてこの湖は穏やかでやわらかいけれどその底は深いぞという、そんな気持ち。「老いと孤独」(岸恵子の「あとがき」)を短いことばで綴りあわせていく大人の絵本、潔いということばが近いのだろうか。
二木てるみ B2-80 あなたをみていると子供の頃を思い出します けやき出版 2003年 C:A 帯 献呈署名落款入 ¥2,000
黒澤監督の「赤ひげ」は杉村春子とともに強烈でした、「七人の侍」にも出演されていたとは・・・。いいタイトルですね、「子供の頃」とは昭和30年代のあの頃、木造の校舎の運動場に、原っぱにいた貧しかった時代の少女の面影。黄金時代に輝く小さいけれど決して消えない星。
CONNECTION
中島誠之助 ■ B2-24R 骨董の真贋 二見書房 1996年 C:B 帯 ¥700
「私にとっては珠玉の一冊」だと絶賛している本は高峰の「瓶の中」。「大女優の高峰秀子さんが突然来店」(175ページ)から始まる師・高峰との交遊録は一読の価値あり。
婦人画報 ■ B4-996 創刊104周年記念特別号 アシェット婦人画報社 2009年7月号 C:B ¥700
90年前のモダン絵本復刻が綴じ込みで付いた特別号。連載「高峰秀子との仕事」は中島誠之助との対談を収録。いわば師弟対談ですが高峰の対談のなかでベストのひとつと当サイトは思っています。
内館牧子 ■ B2-490 あなたはいないけど・・・ NHK出版 1997年 C:B 帯 ¥700
帯に「私の愛する品」とあるように淋しさや痛みを和らげてくれた愛しいモノ語り。「どうしても捨てられない」本として「瓶の中」があげられています(「思い出の一冊」)。青春時代の証として帰らぬ想い出が詰めこまれている。
金井美恵子 ■ B2-936 昔のミセス 幻戯書房 2008年 C:B 定価1,995円 
¥1,000
 
昔の雑誌「ミセス」をひもときながら目にとまった掲載記事や写真を掲載しながらコツコツ綴った(そんな印象が強い)エッセイ。バックナンバーを見ていくと「高峰秀子はいわばこの雑誌の貌だったのではないか」(「妻としてエッセイストとして」)というほど高峰の影響力は強い。森茉莉 東山千栄子 深沢七郎はじめ映画に雑貨にファッションに世界はひろがる。著者と金井久美子(装幀 装画 造画)のセンスは高峰の初期の本と同じものがあるように感じますがどうでしょうか。 
内藤ルネ ■ B4-998 内藤ルネ自伝 すべてを失くして 小学館 2005年 C:A 帯 定価1,890円 ¥900
高峰秀子 ■ B4-2R 巴里ひとりある記 創藝社 昭和30年 C:B ¥3,800
振り返っても安らぎなどなかった、前にも進めず後ろにも戻れない、そんな27歳の女性が巴里に舞い降りた。1955(昭和30)年刊行の20世紀判です。
それいゆ ■ B2-867 それいゆ NO.19 Winter 特集 女の夢 私の巴里アルバム(高峰秀子) ひまわり社 昭和26年 C:B ¥2,600
高峰の巴里アルバムから写真(モノクロ)18葉とキャプション(説明)のページがあります。単行本や新書に載っていない写真もある貴重なドキュメント。
 
 
婦人画報 ■ B2-966R 高峰秀子の流儀 特別編 27歳の高峰秀子を探して、パリへ(斎藤明美) アシェット婦人画報社 2008年7月号 C:B 本文3ヶ所シミ有 ¥1,200
文章はそのまま単行本の「高峰秀子の流儀」で読めますが「巴里ひとりある記」に収められた写真(モノクロ)が大画面で甦る。夕暮れのパリの写真にタイトルがかぶさり1951年のパリ祭の日に撮った高峰秀子が一面に。この25ページにわたる特別編は永久保存版です。
高峰秀子 ■ B2-5R いっぴきの虫 角川文庫 昭和59年 C:B ¥1,200
カバー画は安野光雅、横から飛び出している女性が高峰だとどこかで確か読んだ記憶があります。
 
高峰秀子 ■ B4-12R いいもの見つけた 潮出版社 昭和54年 C:B 
¥1,500
誰もがフタをしたくなるごみについて高峰秀子はこう記す、もちろんごみの処理の問題ですが。ごみはごみ箱からはみだしていると不潔だから「私は・・略・・デパートや食料品屋で品物を入れてくれる紙袋を入れ、その中にビニールの大きな袋を入れて、ビニールの縁をキリキリとひねりあげてその先を紙袋に押し込んでしまう。」こうするとごみ入れを汚すこともないし悪臭も防げるというわけだ。そして私は「ごみを出す天才」(以上、引用は77ページ)だと続けている。広く高峰版の生活指南あるいは楽しみ方。 
高峰秀子 ■ B2-15R いいもの見つけた 集英社文庫 昭和61年 C:B 
¥1,000
カバー画は安野光雅、写真では小さくて見えにくいのですが馬に跨って望遠鏡で覗いている少女(?)が著者高峰でしょう。「私の愛すべき親衛隊たち」(「まえがき」)を紹介した高峰秀子の暮らしの手帖。
高峰秀子 B2-7R 人情話松太郎 潮出版社 昭和60年  C:B ¥800
装幀は安野光雅。「江戸っ子を絵に書いたような人」川口松太郎の聞き書き一代。
高峰秀子 B2-36R 人情話 松太郎 ちくま文庫 1990年 C:B ¥600 
解説は「人生の達人ふたり」と題して中島誠之助が綴っています。感嘆の声が伝わってくるこの7ページの解説も「江戸っ子」の心意気。
  
川口松太郎 ■ B2-933 鶴八鶴次郎 中公文庫 昭和54年 C:B 
¥1,400
石渡幸二編 ■ B4-19R 不滅のスター 高峰秀子のすべて 出版協同社 平成2年 C:B ¥1,800
この写真集のメリットは秋山ちえ子、池部良、水野正夫、黒柳徹子、森繁久弥、木下恵介などが綴る人物評。不思議なくらいに面白く、清々しく。例えば秋山はハワイに行った時に「三回も高峰秀子さんの作るカレーを食べに松山宅に通ってしまった。おいしいのだ。」と「少々恥ずかしい」と断りながらポツリと書いている、黒柳は高峰を12の項目から分析し最後の項で「珍しく高峰さんは、怒った声で言った・・・」と「徹子の部屋」での「終戦特集」のひとこまを後日談と合わせて紹介している。どのエッセイ(それぞれの方にとっての高峰秀子像)もズシッとくる名文が揃って福袋ならぬ「福本」と呼びたいくらい。
ページの上へもどる
       
「女優四代 新春ばなし」(朝日新聞S36.1.1掲載)


「わたしの渡世日記」は日本映画黄金時代の山脈に連なり、昭和の時代に生きたひとりの女の半自叙伝でもあります。デビュー作「巴里ひとりある記」、そして自分のことばを語りはじめた第2作「まいまいつぶろ」から始まる高峰秀子の著作、その周辺を特集したページです。

高峰秀子 随筆と対談のページ
高峰の随筆や聞書きは雑誌の掲載まで追っていくと単行本に収録されず(集成されて刊行されれば良いのですが)今では目に触れなくなったものも多い、気づいた限りで印象深いものをあげました。
NHK編 ■ B4-500R ことばの歳時記 日本放送出版協会 昭和60年 C:B 帯 
¥1,500
「ことばと真剣にかかわって生きてきた人から、ことばを中心に据えた随想をきいた」(「あとがき」)12人へのインタビュー集。良き聞き手(福本義典)と呼吸が合って高峰のことばも弾む。終わりの方でこう語る、高峰「先だってうちへ福本さんからお電話をいただいとときに、いい声だなあと思いましたよ。(笑)電話ってパッと会うのと同じですね。」─こわいですね。
高峰「こわいです。いい声だなあ、はっきりしてるなあ、タダモノでないな、と。(笑)だって、タダモノが多すぎますからね。」(118ページ) その後に男でも女でも「ふつうで、すっと耳に入ってくる声と言葉ってないものですよ。」と続く。こわいですね、こういうところを読むと。対談後、福本はあるエピソードを後日談として記し、高峰秀子という人をどう形容したらよいのか、「度胸、決断、誠意、実行、そして圧倒。」(120ページ)と書いてどれも一部しか言い表していないと記している。名対談だと思いますね。
文藝春秋臨時増刊 ■ B2-887R 映画讀本 女優といふ名の人形 高峰秀子 文藝春秋新社 昭和28年 C:B 線引き有 ¥700
巴里から帰った高峰が自分の足で歩き始めた叫び。「私は、何も信用しない、信じるといふ事がどんな事だか知らない./一生何も信じないでゆけるものだろうか。」(91ページ
日本演劇協会 ■ B2-973 女優祭 創立35周年記念演劇人祭パンフレット 日本演劇協会 昭和60年 C:B サイン有(Y・K 詳細はお問い合わせください)
¥1,500
昭和60(1985)年にはこれほどのメンバーがいらしたんですね、山田五十鈴 高峰秀子 京マチ子 乙羽信子 新珠三千代 池内淳子 司葉子 木暮実千代 山本富士子 水谷良重 と書ききれないほどの女優が顔を揃えての絢爛たる「女優祭」、プログラムにある「女優座談会」は司会の山川静夫が「人の情けの盃を」(淡交社)で高峰秀子と村瀬幸子の切ないエピソードを綴っています。日本演劇協会物故者名簿、創立三十五周年小史、女優名監、女優が書いた本・女優を書いた本目録などの資料が中心でB5判の週刊誌サイズで本文76ページ。
SOLEIL B4-997 女の秋 ひまわり社 昭和22年9月 C:B ¥3,500
>終戦後2年目の秋に刊行されたソレイユ。表紙は岩田専太郎。「空の青さに染まりつつ」(6ページ)は中原淳一の高峰秀子訪問記で写真は土門拳。この雑誌の世代も今や80歳代です。64年前の空は今より広かったことだろう。
BRUTUS croissant増刊 B3-328R 大スター時代 マガジンハウス 昭和59年 C:B ¥1,600
「女には涙があった-1950年代-男には情があった」とホレボレするようなコピーが。原節子、高峰三枝子、高峰秀子・・・キラ星たちが輝いて目をはなせない。表紙画野口久光 タイトル・デザイン堀内誠一。  
別冊サライ  B2-38R 大特集 銀座 小学館平成12年 C:B ¥600
「初めての銀座」高峰秀子。A5判
加藤秀俊 ■ B4-931 生活考 角川文庫 昭和55年 C:B ¥400
解説は高峰秀子、主婦の立場から見るとこの本は「してやられた!」「グヤじい」といわざるをえないという。高峰の<日常と生活>についての態度と批判がこの文章に明解にでている。 
スタイル ■ B4-980 私の男性観 高峰秀子 スタイル社 昭和28年7月号 C:B 
¥1,800

「デコちゃん大いに語る」は6ページの企画特集。随筆「下町の思い出」岩田専太郎 
キネマ旬報 B2-203R キネマ旬報社 2004年10月下旬号 C:B ¥600
「映画女優高峰秀子」(斎藤明美) 「小林旭ロングインタビュー」(西脇英夫)  
キネマ旬報 ■ B4-801R 特別企画 高峰秀子独占インタビュー 成瀬巳喜男監督を語る キネマ旬報社 2005年9月上旬号 C:B ¥700
当サイトも「高峰秀子との仕事」の白眉はこの対話だという考えに同感です。話したくない女優の口をあのてこのてで開かせたということより、何かが生まれる瞬間をこのインタビューは捉えているんじゃなかろうか。高峰へのインタビュー(または対談)のおそらく最後のもの、当サイトは<語れない女囚>のエピソード(山根基世 例えば「であいの旅」)と<語りたくない女優>が二重になってこのインタビューにかぶさってきた。「だから何なの?」とか「そ。」とかそっけないトーンで始まるインタビューなんてあるものじゃない。ごくごく日常のことばが繰りだされるだけなのにジワッと伝わってくる思いの深さ。高峰の口からは成瀬監督の心髄とかその世界とか抽象的な概念語はまったくない、それでいてひしひしと迫ってくる成瀬監督とその作品、そして日常。 
文藝春秋 B2-109 司馬遼太郎の世界 文藝春秋5月臨時増刊号 1996年 C:B 表紙微シミ ¥700
「菜の花」(「にんげん蚤の市」最終章に収録 高峰秀子)の初出はこの号。
読売新聞婦人部編  B2-906 私の人生ノート グリーンアロー出版社 昭和54年 C:B カバー欠 ヤケ ¥400
秋山ちえ子が学校についていけない我が子をもった苦悩を語り高峰が稼ぐための人形のような生活に疲れ果て三國一朗が「余生」としての生き方を余儀なくされそれぞれの人生の断片を語る。小沢昭一が受験制度がどうだこうだの前に「教育制度が人間にとって本当に必要かどうか考えてみるべきだ」と説く。
婦人公論■ B4-991 秀子のインタビュー10 サーカスの女性たち 高峰秀子 中央公論社 昭和32年10月号 C:B ¥700
本誌巻末綴じ込みで「特別付録 あなたの東京案内」。 
婦人公論  B2-993 体験的共稼ぎ論 高峰秀子 中央公論社 昭和37年5月号 C:B 
¥800

ここに記された高峰の共稼ぎ論はそのまま、否それ以上に現代に通じてしまう。「共稼ぎでなければまともな夫婦生活ができないとか、社会人として通用しないような今の社会はどこかで間違っている。まともな労働に対して、男子一匹の収入が、日本ではあまりにも低すぎるではないか。」 高度な経済成長がそろそろ始る前の発言ですが今、モノは溢れても<豊かになった>という実感はなく逆に不安ばかりが押し寄せる。 もうひとつ、本書には貴重な座談会「私たちは、『二代目』ではない」(古今亭志ん朝 水谷良重 市川染五郎)の座談会が掲載されています。表紙は山本富士子。
週刊朝日編B2-84R 値段の風俗史 明治大正昭和 上 朝日文庫 昭和62年 C:B  少ヤケ 
¥900
上卷には高峰執筆の項はありませんが一読をおすすめしたい砂糖 松山善三があります。他の項目から少しひろってみますと電報料金 山田太一 江戸前寿司 沢村貞子 乾海苔 向田邦子 コロッケ 山本夏彦 かつおぶし 岩谷時子など。  
週刊朝日編 B2-83R 値段の風俗史 明治大正昭和 下 朝日文庫 1987年 C:B 
¥1,000
朝日新聞社編B2-390 忘れられない本 朝日新聞社 昭和54年 C:B ¥500
高峰の選んだ1冊は志賀直哉作「小僧の神様」。
PHP研究所編B2-81R この国で戦争があった 2000年 C:B 帯 ¥700
トップに高峰「軍靴の響き」(「私の徒世日記」から)が、各界著名人の戦争体験集。小林信彦 田辺聖子 杉村春子 笠智衆 山田風太郎 赤塚不二夫・・・。
CONNECTION
扇谷正造 B2-353R マスコミ交遊録 文藝春秋新社 昭和38年 C:B ¥1,400
文春文庫版の「わたしの渡世日記 上」に「文庫版まえがき」として扇谷正造が1年間にわたるエッセイの執筆を依頼したいきさつが書いてあります。その扇谷の交遊録は徳川夢声、幸田文、藤本真澄、林芙美子、有吉佐和子、池島信平など高峰の交遊と重なるところが多い。夢声の「問答有用」の編集者として初めて高峰に会うが「デコちゃんの頭の回転」の章で高峰との会話の図式がでていてこれが傑作。夢声の章も長年、対談に同席していただけに愉しい(「夢声老から学んだこと」)。
扇谷正造 B3-990 随筆人生カバン 鱒書房 昭和30年 C:B ¥700
高峰秀子 松山善三の結婚披露宴に招かれたとあり各界名士のあいさつが紹介されています。川口松太郎 森岩雄 富田重雄 越路吹雪 梅原龍三郎 池島信平。
壷井栄 B2-80 二十四の瞳 他二編 旺文社文庫 1965年 C:B ¥500
木下恵介「私を駆り立てたひたむきなもの」収録。本文の挿画 谷内六郎、カバー画 中村まゆみ。
森本哲郎 B2-177 ぼくの東京夢華録  新潮社 1995年 C:A 帯 ¥1,000
森本は大正14(1925)年巣鴨で生まれた、「夢」とは東京の町は確かにそこにあったはずなのに今や幻のイメージとしか掴みようがない、つまりは記憶の町へ、懐かしさへの物語。挿画 谷内六郎。
森本哲郎 B2-295 ぼくの旅の手帖 または、珈琲のある風景  ダイヤモンド社 昭和48年  C:B 函入 ¥1,000
森本哲郎  B2-986 ぼくの哲学日記 集英社 1999年 C:B 帯 ¥700 
四季折々をつづりながら「ことば」を手がかりに探る哲学への途。花鳥風月を愛でながらほっと一息ついたところからが著者の出番、何故にと問う力、意味を求めないではいられない目の前の世界。20世紀の末に問いかけた21世紀のための哲学日記。
佐藤幸子 ■ B2-979 らくやきの詩(うた)■ B2-979 ミリオン書房 2001年 C:B 帯 献呈署名入 ¥1,200
半世紀にわたる著名人の楽焼き絵皿コレクション、高峰秀子 青江三奈 有馬稲子 井上ひさし ザ・ピーナッツ 小沢昭一 春日八郎ら191枚の絵皿図録。「一笑一少 一怒一老」高峰の絵皿のことば。 
▽「わたしの渡世日記」は現在文春文庫版で入手できますが朝日文庫版と中身は同じだと思っていたら写真が違うところが結構あるんですね。写真は映画の場面などを追加して文春文庫版のほうが多く掲載されているようですが逆にカットしている写真もあります。例えば朝日文庫版「お荷物」の章、後援会誌の(当時としては大胆な?)写真がそう、。さて「わたしの渡世日記」の首章にあたる「雪ふる町」で「関東大震災の翌年、大正十三年三月二十七日の午後二時に、わたし、高峰秀子は生まれた。春といっても函館は、まだ雪ふる町であった。」と結ばれている。西暦では1924年にあたる。同月同日生まれの方を年代をズラしてみていくとその前年に金子信雄が、高峰の4年後に田辺聖子が、そして10余年後をたどると1935年に岸洋子(「希望」「夜明けのうた」!)の名がある。ただ誕生日が同じというだけなのですがそれぞれの方が印象深いだけについ気になってしまう。ちなみに1945(昭和20)年は宮本信子。
高峰秀子 ■ B2-19R わたしの渡世日記 入荷準備中 朝日新聞社 昭和51年 C: ¥   (2冊揃い)
現在刊行されている文庫版(文春文庫)の帯に「追悼高峰秀子」の文字が刻まれていますね、分かってはいるのですが少し驚いてしまう。こちらは単行本。
高峰秀子 ■ B2-10R わたしの渡世日記 上下 朝日文庫 昭和55年 C:B ¥700(2冊揃)     
別冊太陽 ■ B4-17R 女優高峰秀子予約オーダ中のためただ今ご注文の受付けを停止しています 平凡社 1999年 C:B グラビア頁少痛み ¥3,800
キネマ旬報社刊行の「高峰秀子」(2010年)刊行で本家ともいうべきこの本の寿命も一応はピリオドを打ちましたが表紙に漂う凍りつくような寂寥感はやはり捨てがたい。その眼はなにも見ていない、流されるだけの虚ろな眼だ。高峰が編集に関わった経緯については「高峰秀子との仕事」(新潮社 斎藤明美)にくわしく、それを読むとこれはこれで大切な1冊になるはず。高峰ー斎藤明美ラインの衝撃的なデビュー作でもあります。
高峰秀子 松山善三 ■ B4-11R 旅は道づれ 雪月花 潮出版社 昭和61年 C:B 
¥1,600
「高瀬川にかかる橋をピョンピョンと渡ると、まことにこぢんまりとしたのれんに突き当る。」と書いて店の名前がちょこんと続く(51ページ)。こんなのを読んだら身体がうずきますね、映像が浮かびそうでいいなぁと考えていたら高峰・松山の文章は映画的なんですね。京都の旅から始まって東京、金沢、小樽・札幌、熱海・伊豆山、神戸・大阪、小豆島・広島、長崎、新潟を巡る旅は道づれシリーズの日本紀行篇。ご夫婦の幸福の記録です、それにしてもこの本だけ(「旅は道づれ」シリーズの中で)文庫に入らなかったのは不思議です。
高峰秀子 松山善三 B4-105R 旅は道づれツタンカーメン 潮出版社 昭和55年 C:B 
¥900
結婚当初はカワイコちゃんだった嫁さんも今や「毅然とした雌ライオンに変身した」という冒頭から始まる松山善三の高峰秀子評の面白さ、周りにいた大人はみんな明治生まれだったという高峰は心底明治の時代に生まれたかったと記す。
高峰秀子 ■ B4-73R コットンが好き 潮出版社 昭和58年 C:A 署名落款入 C:A ¥2,500
文庫本が刊行(文春文庫)されていますが本家はカバーも函もなくそのまんまごろんの姿、これはこれでまたいい感じでしょ。
パンフレット  B2-223R 典子は、今 昭和56年 東宝事業部 C:B ¥700   
脚本・監督の松山善三が失ったものではなく残されたもので何ができるか、が問われると書いています。高峰の「撮影日記」も潮出版社版「典子は、今」から収録。
白井のり子 B2-881 典子44歳 いま、伝えたい 光文社 2006年 C:A 帯 ¥400
週刊女性 B2-778 昭和34年5月1日号 光文社 C:B 折れスジ 擦れ ¥500
グラビア頁に『八ヵ月の滞欧記録』として「高峰夫妻が撮影した」写真が掲載されています(モノクロ3ページ)。
日本エッセイスト・クラブ編 B2-981 思いがけない涙 88年版ベスト・エッセイ集 文春文庫 1991年 C:B ¥400
「梅原竜三郎先生が亡くなって・・・もう1年がすぎた」で始まる梅原と円地文子への追憶のことば。(「薔薇と翡翠」高峰秀子) タイトルは三國一朗の随筆からですが「一つずれた局面で私を襲う」涙をスケッチしています、三國の資質を語る鍵がありそう。
高峰秀子 B2-39R にんげんのおへそ 文藝春秋 平成10年 C:A 帯 ¥700
「用心棒」での黒沢監督と石井長四郎のエピソードが抜群に面白い、仕事師というか職人というかカツドウヤの世界そのものといった感じです。裏方さんに注ぐ高峰の眼差しがここにも。  
高峰秀子 B2-37R にんげん蚤の市 文藝春秋 平成9年 C:A 帯 署名落款入 ¥2,700
斎藤明美 B2-12R 高峰秀子の捨てられない荷物 文藝春秋 平成13年 C:B 帯 ¥700
平成13年に刊行された書籍のベスト1(独断ですが)。その迫力、クールでホットな眼差しに圧倒されます。「渡世日記」のその後を綴ってもいますが側面史。なお、この著書より先に発表された「女優 高峰秀子」所収の「かあちゃんの卵焼き」もおすすめ、迫力の一遍。 
徳川夢声 ■ B2-503R いろは交友録 ネット武蔵野 平成15年 C:A 帯 ¥1,400
「デコは今、パリにいる。・・略・・デコは哀し。けれども、この哀しさを卒業すれば、落ち着く幸福が来るに違いない。」(220ページ)と書いた夢声。その予言はピッタリでした。昭和28年の復刻判です、和田信賢 文楽 志ん生 久保田万太郎 エノケン 藤原釜足ら天才変人奇人怪人大集合。
安野光雅 B2-2 蚤の市 童話社 1983年 C:B ¥800
荷車を引いて門を入るとそこは「蚤の市」 動かなくなった時計や鍋や皿、レンズのないめがね。 
大宅映子編著 ■ B2-384R 女の自立と心意気 みんなに聞いて欲しい5つの物語 廣済堂 平成7年 C:B ¥1,000
知られざる高峰秀子・大宅映子のロング対談(45ページに及ぶ)はおよそ女と暮しのすべてを語り圧巻の面白さ。